自律性を高めるために—「思考を助ける」というコーチの役割

ACEAジャパン認定コーチ 清水大輔こんにちは、ACEAジャパン認定コーチの清水です。
やっと温かくなり春の気配を感じるようになりました。
皆さんの周りではいかがですか?

さて、「○○がもっと自律的だったらなぁ」という言葉は
今や空気のようによく耳にします。
そんなニーズにコーチはどのように答えられるでしょうか?

今日は、その自律性を高めることにも役立つ、
思考を助ける】というコーチの役割について書いていきます。

人は本来、思考力がある

多くのクライアントは、うまく思考できないと「自分は思考する能力が低い」と感じ、
自信ややる気を失っていきます。
また、うまく思考できないと、やるべきことがはっきりイメージできないので
行動にも移せません。その結果、「自分は行動力がない」という
間違った自己評価をするようになってしまいます。

自信のなさや、誤った自己認識は行動に現れてきます。
自分が考えてもどうせうまくいかないのだから、自分よりも思考の上手な人、
行動力のある人に頼るようになります。それを繰り返していると結果として、
自律性が発揮されない人になってしまいます。

しかし、真実を言えば、人間は誰でも思考力や行動力を持っています。

ですからコーチはその人の持つ本来の思考力が発揮できるように助けていきます。

シンプルに考えてもらう

クライアントがうまく考えられない時、コーチはシンプルに考えられるように支援することあります。
課題がシンプルになると、何を考えればいいかはっきりし、クライアントが思考力を発揮しやすくなるからです。

シンプルに考えるポイントは「切り口」です。
コーチがどの切り口を選択するかでコーチングの成果が変わってきます。

具体例で考えてみましょう。

例えば、「人材不足を解決する施策を打つ」という課題があるとします。
この場合、どんな切り口があるでしょうか?

ケースごとに様々ですが、以下のような切り口が考えられます。

1.促進要因を考えるという切り口
「応募率を高める要素にはどんなものがあるでしょうか?」

2.阻害要因を考えるという切り口
「何が障害となるでしょうか?」

3.人材を補充する以外の手段はないか?という切り口
「今の人数でやらざるを得ないとしたら、どんな方法があるでしょうか?」

もちろん、これらがすべてではありませんが、
上記の例を見るだけでも考えるべきことをシンプルに考えるためには、
切り口の選択が大切なポイントだということは理解して頂けるのではないでしょうか?

思考がしやすいと自律的になりやすい

コーチが思考を支援することで、クライアントは「あ、そうか」と自分で気がつき行動に移すようになります。そして、課題に対し自分で考え、行動できることで自己信頼を高めていきます。このようなプロセスを繰り返し体験すると、クライアントは着実に自律性を発揮する人になっていきます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

本当は思考力・行動力があるのに、
自信を失って自律性が発揮できていない人は沢山いると思います。
コーチとして、そのような人の思考を助け、力になっていきたいですね!

今回も最後までお読みくださってありがとうございます。

ご一緒により良いコーチになっていきましょう!

投稿者: 渡辺 亨

米国Creative Result Management 認定コーチ。 一般社団法人日本コーチング教育振興協会理事。

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