アセアジャパンコーチ 渡辺亨こんにちは!
コーチ養成のミッションを持ったアセアジャパンの渡辺です。

今日はコーチングセッションにおける

ペーシングの大切さについて振り返りたいと思います。

ペーシングとは

ペーシングは、

クライアントのペースにコーチが合わせる

という単純なことでした。

具体的には、

相手の話すスピード呼吸のリズム、

ひいては思考のスピードなどに合わせるわけです。

傾聴するときにペーシングを意識すると、

クライアントは安心感を覚えてリラックスしやすくなり、

ラポールが構築されてコーチングが進みやすくなるということは、

講座ですでに学んでいただきましたね。

簡単そうなのに・・・

しかし実習の時間にペーシングを試みると、

理屈は簡単なのに実行は意外と難しい

という感想を持たれる方も多かったのではないでしょうか。

このペーシング、

とても大切なのに意外と忘れてしまう方が多いんです。

やはり、自分のペースを相手に合わせて変えるというのは、

相手のために自分を捨てなければいけないわけだし、

けっこう労力の要ることですから、

無意識に避けるようになってしまうのでしょう。

しかしペーシングするかしないかでクライアントの応答は大きく変わります。

想像以上に支援になるものなので、ぜひ忘れないでくださいね!

傾聴・フィードバックにおけるペーシング

ペーシングは傾聴と関連付けられることが多いのですが、

これはフィードバック質問を行う際にも関係があります。

コーチが話すスピードを、

ペーシングでクライアントのリズムに合わせるということです。

また、話し出しのタイミングを、

クライアントの持っているリズムに合わせるということです。

こうするとフィードバックや質問を受け取りやすくなるのです。

コーチングセッション全体を通して

ペーシングを意識するようにしましょう!

「承認」効果

ペーシングについて最後にもう一点、

ペーシングの効用はラポール構築だけではありません。

実はペーシングは、相手に対する承認を表す行動でもあるのです。

相手のペースに合わせるということは、

相手を尊重しているというメッセージにもなるからです。

承認感をもたらしていくというのはコーチの大切な役割のひとつでしたね。

自己承認できているとゆがんだ考え方や反応をしにくくなり、

内在している力が自然に引き出されやすくなるからです。

ペーシングでクライアントに貢献していきましょう!