みなさん、こんにちは!
コーチ養成のミッションを持ったアセアジャパンコーチの渡辺です。
少し間が空いてしまったのですが、
8月末に池袋で行われたコーチングステーションの
ご報告をしたいと思います。
この日は認定試験の前日ということもあってか少し緊張感もありつつ(笑)、
とても充実した時間となりました。
相互のコーチングプラクティスも行いましたが、
その前に、皆さんが実際にコーチとしてセッションを行う中で直面する
様々な状況においてどう対応したらいいかを共に学ぶための
『コーチングクリニック』も実施しました。
当然ながら、とても実践的な内容を取り扱ったわけですが、
その内容からひとつシェアしたいと思います。
【ケースA】身内に不幸があったクライアントへのコーチング
分かち合われたケースのひとつは、
(プライバシー保護のため少し変えていますが)こんな感じです。
90分セッションのシリーズで契約しているクライアントの
身内に不幸があり、
少々沈み込んだ雰囲気でコーチングに来られた。
様子を察するにコーチングテーマにおいては進展がなく、
今回はコーチングを行うのも難しそうな心理状態だと思ったので、
傾聴カウンセリングに切り替えた。
結果的にはクライアントは満足して帰っていったが、
自分としてはあまりすっきりしない・・・
このケースを分かち合ってくれたコーチからは、
以下の3つの質問が出されました。
2.料金はコーチングと同額を受け取っていいのだろうか?
3.次回のコーチングまで4週間あり、コーチングが中断されてしまった状況だ。どうしたらいいだろうか?
さて、皆さんはどう思われますか?
他の参加者からはいろいろな意見が出されましたが、
それらをお聞きした後、
私からも以下のようにアドバイスをしました。
[質問1] こういう場面での対応について
まず最初の質問に対しては、
大筋は間違っていないと思うが、
傾聴によるカウンセリングに切り替えるかどうかは
コーチが自分だけで判断するのではなく、
クライアントにお尋ねして決めていただくほうが良い、
ということです。
この時は、講座ですでに学んでいただいた、
『心の整理を促すフィードバック』のような言い回しを使います。
心の整理を促すフィードバックの例(コーチング能力養成講座基礎編から引用)
このようにすることで、
セッションの内容を少し変化させることを選んだのは
クライアント自身だということが明らかになりますので、
コーチは自分の責任を果たしたということで、
料金をいただくことについても迷いは感じなくなるでしょう。
しかし、コーチが勝手に内容を変えたなら、
コーチングと同じ料金をチャージすることに対して
もしかしたら罪悪感を覚えるかもしれません。
今回のケースはこれにあたるわけです。
ですから、このセッションの料金の扱いについては、
クライアントと話し合って決めるということになるでしょう。
コーチングを実施する上では、
『クライアントの意思を中心に構成していく』
という原則が非常に重要です。
今回のような場合でも、
この原則をしっかり守ることで混乱を防ぐことができるんですね。
[質問3] 間が空いてしまう場合について
そして3番目の質問
次回のコーチングまで4週間あり、コーチングが中断されてしまった状況だ。どうしたらいいだろうか?
に対しては、次のようにアドバイスしました。
まずは、標準的なやり方として、
カウンセリング的に使ったセッションであっても、
最後の部分では、
シリーズゴールとアクションプランについて触れると良い、
ということです。
もし何も進展がないようなら、
同じアクションプランへの取り組みを
次回まで継続するかどうかを確認することもできます。
次に、今回どうするかについてですが、
振り返れなかったアクションプランについて
数日中に電話やメールなどでフォローする、
という対応をすればよいということです。
対面セッションでの契約だからと言って、
連絡をしてはいけないということではありません。
電話をかけるほうが良いだろうと思われる場合は、
念のために事前にメールなどでクライアントの許可を取ってから
電話をするようにすると良いでしょう。
さいごに
いかがでしたか?
同じような体験はないかもしれませんが、
他のコーチの体験や疑問点は、
とても参考になるのではないでしょうか?
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
コーチングクリニックは各地で定期的に開催されます。
ぜひ積極的に参加して、
コーチとして活動していくために必要となる
実践的な知識をどんどん身につけていってくださいね!